このACは、地区名のような呼称だから、広域で生産されるワインのように思われるが、実際はボーヌ市内の33haの区画のもので、「ボーヌの丘」の上の背後の畑(6つのクリマ)だけに認められた村名AC。
  
 
      従って、「ボーヌの丘」の最も高い所(標高300~350m)に位置している。3分の1が<白>、3分の2が<赤>である。
      畑名を付記されているものもある。現物はめったにお目にかかれない。
      
      
      Cote de Beaune Villages
   (コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ)  
        
  Villages
の付くワインは、通常は村名ACだが、このACは、地区ACである。
      多くはネゴシアンが、村名を名乗れる村の小規模生産者のワインや何らかの理由で村名ワインとしてふさわしくないと樽で売り渡したものを集め、異なった村のワインをブレンドしたもの。
  
      同じ村のワインだけを使ったものは、
Villages
の後にハイフォンで村名が付いている。例えば「Cote de Beaune Villages-Santenay」のように、14のACを持つ村の<赤>である。
  
      個性は無いものの、品質は安定したもの。肩の凝らない軽快な味わいのある早飲みタイプ。
      信頼できるネゴシアンのものなら、コート・ドールの味わいを備えている。赤のみ。