黄金にも例えられる極上のワインを産する名醸畑が連なり、秋には葡萄の葉が黄金色に斜面を染めることから呼ばれる。
ブルゴーニュは「クリマ」に始まり「クリマ」に終わると言われるが、その葡萄畑が実に細かく区分されていて、この「区画畑」を「クリマ」と言い、それぞれの畑には名前が付いている。
ブルゴーニュワインのスタイルは、自然条件(気候・土壌・地形等)と共に、長い時間を掛けて練り上げられた醸造法が生み出したものである。
つまり、白はパリック樽で、赤は小型の発酵槽を使ってビジャージュ(発酵中、浮上する果帽を崩して果汁に沈める作業)を行いながら発酵させ、自然に則したやり方で時間と温度を管理し、その結果2品種(シャルドネとピノ・ノワール)のブドウからこのうえなく繊細なアロマを引き出している。
技術の進歩によって、こうした面倒な作業をしなくても、もっと簡単な方法で同じ成果が得られるはずだと様々な試みがなされたが、結局、各地区の新世代醸造家のリーダー達は昔ながらの製法へと立ち戻った。それが、ブルゴーニュやボルドーのフランスならではの高いワインの品質を維持している。
この「区画畑」が格付けの対象になっており、AOC制度に組み込まれている。(AOC格付参照)