AOC(原産地統制名称)では、<地域><地区><村>と小さくなるにつれワインの質に対して厳しい規制が採られている。
<地区><村>の規定にあわないタイプのワインを造った場合は、より広い範囲のこの<地域AOC>名称である、
"Bordeaux (ボルドー)"
"Bordeaux Superieur (ボルドー・シュペリウール)"
を名乗ることになる。
多種多様な土壌、ぶどう品種、ミクロクリマ(微小気候)により、様々なタイプがあるが、ボルドーの基本的な特性は持っている。
”Bordeaux”を名乗る<地域AOC>には、以下のものがある。
・Bordeaux Sec
・Bordeaux Clairet
・Cremant de Bordeaux
・Bordeaux Haut-Benauge
生産量
赤・ロゼ:2,317,831hl(45,883ha)、
白:311,832hl(6,263ha)
主品種 赤:カベルネ・ソヴィニョン&フラン、メルロ、マルベック、白:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル
Bordeaux Superieur
(ボルドー・シュペリウール)
"AOC;Bordeaux" は、最大生産量は55hl/ha、最低アルコール度数は10度だが、この
"Bordeaux Superieur"の方は、1ha当たりの生産量制限が少し厳しく、(-10%)。最低アルコール度数も10.5度。従って、この
"Bordeaux Superieur"の方がより熟成の可能性を持ち、若干上質。
生産量 赤: 434,431hl(9,534ha) 白:3,033hl(76ha)
*このAOC:ボルドーとボルドー・シュペリウールは、ボルドーの販売される赤ワインの全生産量の4分の3を占める。
ボルドーと呼ばれる地域はもともと広いうえに、20世紀の終わり頃からますます拡張されていった。従って、なかには、魅力的なワインを造ろうとする志や能力に欠けるワイン生産農家もまた多く存在するのも事実である。
ボルドーワインの総てが最高の品質と言うわけではないことを知ることが大切。