Côtes de Nuits(コート・ド・ニュイ)地区は、
ロマネ・コンティ、シャンベルタン、ミュジニー、 クロ・ド・ヴァージョなど、ブルゴーニュの中でも、最も偉大なワインを生み出す。
その広さは、長さ20Km弱、 幅数百mの小さな一帯でしかない。殆どが東向きのなだらかな斜面にあり、水はけがよく、日照量に恵まれている。 高度は230~300mを越えない。葡萄畑は、石の多い石灰質と泥炭土の上にあり、 特にピノ・ロワール種には最適な土壌と言われている。
産するワインは、 殆どは赤で、ヴァージョやモレイで極く少量の白を造っている。畑や村の違いは、 はっきり相違点を持っているが、スタイルの点では同じ。つまり、素直でヴィヴィッドで、 がっしりとした少しハードなそのワインは、常にイチゴ類の強い芳香を持ち、しばらくの熟成を必要とする。
これらは、 栽培地、収穫年、醸造家の違いによって、ニュアンスの違いを持つとは言え、全体的に共通したスタイル。
各村々は、世界に冠たる
Grands Crus(特級畑)とそれに劣らぬ
Premiers Crus(1級畑)で占められ、すばらしいワインを産出している。
この北から南に殆ど途切れることのない葡萄畑をつなぐルートを、
「 Route des Grands Crus (特級街道)」
と呼んでいる。ブルゴーニュを旅するワイン好きのメイン・ルートでもある。
この地域のAOCの詳細は、特級街道が貫く村名
(Commumales)AOCを以下の2〜4ページで解説し、その中で特級AOCと1級AOCを表示した。
本ページでは南部背後地のAOCと各村名
(Commumales)AOCに属さないこの地域全般のAOC:Côtes de Nuits-Villagesを解説した。(AOC格付け&地図参照)