シトー派の修道院が最初にこの村に葡萄園を作ったのは、<クロ・ド・ヴァーショ>より古い。古くから、その名声は、白ワインによるものだった。特級畑こそないが、ブルゴーニュを代表する辛口の<白>として、常に高い評価を受けてきた。
畑は標高230~360mあり、東向きのなだらかな斜面に広がっている。最上級の畑は東から南に面しした標高260mにある。
白色の泥灰土を含んだ石灰岩層の土壌で、シャルドネには最適である。
人の心をときほぐす柔らかさを持ちながら、力強く、バランスのとれた味わいのワインは、寿命が長く、熟成により大きく成長する。その芳香を桃に例える人もいる。
1級の<Charmes(シャルム)>は、しばしば日本の皇室の晩餐会で使われている。
ゆったりとした雰囲気を持つムルソー村のはずれに、美しい城館がある。14世紀シトー派の修 道僧が作ったその地下蔵は、400以上の大樽を収納できる巨大なもの。
また、ひと壜ひと壜中身の違うワインが30万本も保存されていて、募集標本室のようになっている。
「ブルゴーニュ白ワインの都」と呼ばれるムルソー村は、毎年11月の第3土曜日から始まるブルゴーニュ最大のワイン祭りである、「栄光の3日間」の最終日の昼食会・「La Paulee(ラ・ポーレ)」が開かれることでも有名である。
Premieres Crus(1級畑)
- Les Charmes-Dessus
- Les Charmes-Dessous
- Les Chaumes de Narvaox
- Les Chaumes de Perrieres
- Les Genevrieres-Dessus
- Les Genevrieres-Dessous
- Le Porusot
- Le Porusot-Dessus
- Les Porusot-Dessous
- Les Boucheres
- Les Gouttes d'Or
- La Jeunelotte
- Les Perrieres-Dessus
- Les Perrieres-Dessous
- Aux Perrieres
- Les Cras
- Los Caillerets
- Les Plures
- Los Santenots Blancs
- Les Santenots du Milieu
- La Piece sous le Bois
- Sous le Dos d'Ane
- Sous Blagny
生産量
白:18,843hl-内4,706hlが1級畑
(382.42ha-内96.15haが1級畑)