葡萄畑は村の北側にある小高いコルトンの丘をぐるりと囲む斜面に広がっている。東南の斜面が、力強さに満ちた<赤>の特級畑:
Corton(コルトン)。
南西斜面が、風味豊かな<白>の特級畑:
Corton-Charlemagne(コルトン・シャルマーニュ) 。共に標高280~330mで、なだらかなカーブを描くコルトンの丘の高地にある。ブルゴーニュの特級畑としては最も高い位置と言える。
ここの畑の土壌は石灰岩を多く含んでいるので白ぽく見える。 その周りを取り囲むように並んでいるのが1級畑である。
Aloxe-Corton(アロース・コルトン)
の村名格の畑は、これらの外側、より低い斜面に広がっている。(参照:MAP)
<赤>ワインは、コート・ド・ボーヌの中にあって、一番北に位置する関係からニュイに似ている。熟成が遅く、長命ではあるが、それでもジュヴレ・シャンベルタンに較べれば、かなり早い。
スミレの芳香豊かなワイン。古くはヴォルテールのお気に入りだったと伝えられている。
Corton-Charlemagne(コルトン・シャルマーニュ)
は、世界に冠たる辛口白ワインとして良く知られている。
シャブリに似た辛口だが、スケールの大きさは、シャブリをはるかに凌ぐ大物。
シャルマーニュ大帝
(ドイツ語ではカール大帝)に、一時期、コルトンの全域が属していた時期があった。命名はその由来による。
生産量
赤 4,887haー内1級1,460ha (122ha-内1級38ha)。
白 55hl-内1級38hl (1.4ha)