Domaine(ドメーヌ)
とは、自ら葡萄畑を所有し(畑の賃借も含む)、栽培・醸造・瓶詰を一貫して行うワイン生産者を言います。ボルドーにおけるシャトーにほぼ相当する。
ネゴシアンが葡萄栽培にはタッチせず、販売(ワインの先買いを含め)にその重点があるのとは性格を異にする。ボルドーワインとブルゴーニュワインが性格を異にするように、ワインの生産と流通の形は、その歴史的背景の中で、異なる性格を作ったと言えます。
ワインのボルドーにおいてシャトーが重要であるように、ブルゴーニュにおいては、ドメーヌが重要。
ブルゴーニュは「クリマ」に始まり「クリマ」に終わると言われ、「畑」が重要視されているが、同様に、その生産者も重要である。
それは、「クリマ-畑」が高い格付けのクリマであるほど細分割されていて、多数の人に所有されている。
シャンベルタンを例にとれば,僅か13haのクリマ(畑)が,主要な生産者だけでも約20人に及ぶほ程細かく分割所有されている。
モンラッシュは8haの畑は約15人が分割所有。クロ・ド・ヴジョーにいたっては約80人以上の者が分割所有している。
所有者が違えば,ワイン造りも違ってくる。同じシャンベルタンやモンラッシュの特級クリマ(畑)といっても,同じワインは生まれない。上手い造り手のあれば、下手なところもある。だから、飲み手としては造り手(メーカー)を重視せざるを得ない。