ニュイの町は、ローマ時代の遺跡も残る古い町でもあるが、この地域で一番大きな町で、ワイン業者がひしめいている。
この町を貫いてMeuzin川が流れていて、コート・ド・ニュイを分断する形の谷を作っている。葡萄畑はこの谷によって、南の地区とヴォーヌ・ロマネ村に接する北の地区に分かれている。地形・地質が違うから異なったタイプのワインが生まれる。
北の畑は、<ヴォーヌ・ロマネ>と地続きで、同じ丘の方位にあるから、ワインはヴォーヌ・ロマネによく似ている。
南の畑は狭く斜面もきつい。肉厚で、タンニンが強く強固なワインで、<ニュイ・サン・ジョルジュ>の個性を強くだす。
造り手にもよるが、熟成を重ねると飲み手をうならすものを持っている。飲み頃5~15年(中には20年以上のものもある)<白>もあるが極僅か。
特級畑は無いが、 1級に傑出したものがある。
南に接するプレモー(Premeaux)村のものも<ニュイ・サン・ジョルジュ>を名乗るが、 ここの1級にすばらしいものがあるが、知名度は低い。
生産量
赤:12,034hl(301.2ha 内1級142ha)