このACは、ローヌ地方の最南にあり、プティ・ローヌ(Petit Rhone)川の北の緩やかな傾斜地に広がる。
野鳥が生息するカマルグ(Camargue)湿地帯を見下ろす台地で、古代ローマの町アルルとニームの間にある。1986年ACに指定された。
赤・白・ロゼを産する。
<赤>は、フルーティーでバランスがいい。若飲みタイプだが、中にはタンニン豊富で力強く熟成にきくものもある。
<ロゼ>は、「セニエ法」で造られ、フレッシュで繊細。
<白>は、味わい生き生きとして、フレッシュ。
品種
コート・デュ・ローヌとほぼ同じ。
生産量
赤:111,522hl、ロゼ:76,625hl、白:13,138hl (4,033ha)
Clairette de Bellegarde
(クレレット・ド・ベルガルド)
<Costieres de Nimes >の畑に囲まれたベルガルド村でクレレット100%の白ワインが造られている。
緑を帯びた黄色の溌剌とした<辛口白>のACである。
生産量
1,70hl (36ha)の小さい産地だが、個性的と言える。
*この地は上質の米が作られているところだが、何と言っても、料理の要の「塩」がこの地のカマルグ(Camargue)で生産されている。
フランスで使われる「塩」の90%がこの塩田で生産されている。しかも、「塩の花」とか、「塩の真珠」と呼ばれる最高品質の塩である。