このAOCは、北はレマン湖から、南はグルノーブルの北の町サント・マリダロの周辺まで、約60程の村が含まれる。アルプス山脈の一番手前の山岳地帯である。
白・ロゼ・赤に、発泡性の白&ロゼが造られる。
<白>は、軽やかでフレッシュな辛口で、微発泡のものもある。ジャケールやルーサンヌ主体のものはより果実香豊か。
<ロゼ>は、淡い色合いが一般的だが、使用品種によって異なる。果実香り豊かな軽やかなワイン。
<赤>は、ガメ種主体のものは果実香豊かで飲みやすく軽やか。モンドューズ種主体のものは色調濃く、スパイシーで厚みを持ち骨太。
品種
<白>アリゴテ、アステス、ジャケール、ルーサンヌ、シャルドネ。<赤・ロゼ>ガメ、モンドューズ、ルーサンヌ、シャスラ、ピノ・ノワール
生産量
122,059hl (1,755ha)
<発泡性ワイン>は、下記のAC表記。
Vie de Savoie Mousseux
(ヴァン・ド・サヴォワ・ムース)
シャンパーニュと同じ「瓶内二次発酵方式」で造り、9ヶ月以上の熟成必要。一般的には白&ロゼの辛口だが、時にやや甘口のものもある。
生産量
3,805hl (51ha)
なお、この同じ生産地区の中にあって、、ルーセット種(アルテス・ブラン)を100%使って造られる<辛口白>だけに認められているACが下記のもので、ワインは、蜂蜜、アンズなどの果実の香りが特徴。ミネラル感に、ふくらみのある白ワイン。
Roussete de Savoie
(ルーセット・ド・サヴォワ)