このACは、プロヴァンスの西の玄関口にあたる。アヴィニヨンとアルルを結ぶ線の東に広がっている。
このACのほぼ真中に、St-Remy(サン・レミ)の町がある。ノストラダムの出生地で、又炎の画家・ゴッホが晩年多くの傑作を描きながら療養していた病院でも有名。
西南にはドーデの「風車小屋便り」の舞台となった風車が残るFontvieille(フォンヴィエイユ)村がある。また、その北には古代都市グラヌムもあって、プロバンスでも別の文化圏と言えなくもないところ。
1995年、AC昇格の比較的新しいACだが、ワインは個性的。多く造り手が有機農法やビオディナミ農法を実践している地でもある。
<赤>は、最低12ヶ月の樽熟成を課していて、力強い熟成型。
<ロゼ>も造っていて、<セニエ方式>で造るワインは、非常に爽やか。生産者による品質のばらつきが少なくない。