秋、収穫した葡萄を圧搾機に掛け果汁を搾る。
黒葡萄の場合は、果皮の色素が出ないように底が広く浅い圧搾桟を使う。搾り取られた果汁を醗酵槽で醗酵させ、葉や果皮の細片等を含む滓を抜き取る。
これをDebourbage(デブルパージュー清澄)と呼んでいる。
この澄んだ醗酵果汁を別の清潔な大樽かタンクに移し、8~10週間掛けてゆっくり発酵を続けさ、白ワインを造る。
この白ワインは、収穫時期や畑によって個別に仕込まれるのが普通である。
春になると、毎年、安定した品質のシャンパンを造るため、秋に仕込んだ白ワインの原酒がブレンドされる。
これをAssemblage(アッサンブラージュ-調合)と言う。時には、30種を超える原酒が使用されることもあり、このブレンドの仕方が、各社異なり秘伝とされていて、メーカーによる個性の違いとなって表れる。多くの場合、一定量の古酒も新酒に加えられるのが普通。
これがヴィンテージ(収穫年)が表示されないシャンパン。 従って、シャンパンを選ぶ場合の重要な要素は、メーカーと言うことが出来る。
葡萄の成育がいい年には、より品質の良いシャンパンが出来ると判断したメーカーは、、その年のワインのみをブレンドして、シャンパンを仕込む。
これが、年号を表示するヴィンテージ・シャンパン。各社の特級品はこのヴィンテージもの。