AOCとワインの種類
  
    シャンパーニュ地方では、この「Champagne」と言う単一の呼称(ACも同じ)のもとに、年間2億本ものワインが生産されている。
    しかし、同じシャンパンでも、ブドウの品種や栽培地によって様々な違いがあって、以下の種類がある。
    
  
 
 
  ◆ 原料のブドウの収穫年のあるなし
  
  ノン・ヴィンテージ・シャンパン・(NV)
 
  
    黒・白系の葡萄、異なる村、異なる年のものの混醸。甘口から辛口まである。年号表示無し。
  
 
  ヴィンテージ・シャンパン (Millésimé)
 
  
    特定の豊作の年のものだけで造ったもの、多くは辛口(Brut)。各メーカーの特醸品。年号表示あり。全出荷量の10%程度
    
  
 
  
  ◆ 原料のブドウの品種の違い
  
   ブラン・ド・ブラン (Blanc de Blancs)
 
  
    白系(シャルドネ種)の葡萄だけで造ったもの。軽い細かな気泡が見られ、軽い酸味の生き生きした爽やかな風味がある。 
  
   ブラン・ド・ノワール (Blanc de Noirs)
 
  
    ブラン・ド・ブランとは対照的で、 黒系(ピノ・ノワール&ムニエの2種)の葡萄だけで造ったもの。コクがあり、アルコール分が強く、余韻が長く口に残る。
    
  
 
 
  ◆ 色と発泡性の違い
  
   ロゼ (Rosé)
 
  
    シャンパーニュのロゼは、キュヴェを仕込む時に赤ワインを加えるものと、赤ワイン用のブドウでロゼに仕込むものがある。コクがあって腰が強い。
  
   クレマン (Cremant)
 
  
    発泡性の弱い、一般的に、「弱発泡性」と言われるタイプのもの。
    
  
 
 
  ◆ 糖分含有量によるタイプ (1リットル当たり)
  
    1. Extra-Brut
  
(エクストラ・ブリュット-極々辛口)・・・6グラム以下
    2. Brut
  
(ブリュット-極辛口)・・・15グラム以下
    3. Extra-Dry
  
(エクストラ・ドライ-辛口)・・・15~20グラムまで
    4. Sec
  
(セックー中甘口)・・・17~35グラムまで
    5. Demi-Sec
  
 (ドゥミ・セック-中甘口)・・・33~50グラムまで
    6. Doux
  
(ドゥー-甘口)・・・50グラム以上