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      この地方には、築城に使った柔らかい石灰岩の採石跡の洞窟が沢山あり、その洞窟の酒蔵で熟成される。
  
      <赤>は、カベルネ・フラン&ソーヴィニオンから造られ、フランボワーズの香りときめ細かなタンニンを持つ、軽やかな若飲みタイプ。
      <白>は、石灰質系の畑で育て、シュナン・ブランから造られる。際立つ黄色で、繊細で調和の取れた辛口。多くは若飲みタイプだが、長寿なものもある。品質よく割安。
      
  
  生産量
 赤:55,000hl、白:25,000hl (1,450ha)
  
主品種
 <赤>カルベネ・フラン&ソーヴィニヨン <白>シュナン・ブラン、シャルドネ
      
  
      現在、ぼぼ同じ産地で、下記の2つのACがあるが、ソーミュールでは、なんと言っても、はつらつとした辛口の<発泡ワイン>が有名である。
      
      
  
  Saumur Mousseux ソーミュール・ムスー
  
      シャンパーニュと同じ「瓶内二次発酵」方式で造る。
      使う品種がシュナン・ブラン主体(補助のシャルドネ、ソーヴィニヨン・フランは20%以内)のこの<発泡酒>は、品種の風味の違いによって、シャンパンと明確に異なる味わいを持つ<はつらつとした辛口タイプである。
  
      持続性のあるきめの細かい泡立ちが特徴で、どちらかと言えば、軽やかで若飲みタイプ。
      9ヶ月以上の熟成を規定されているが、何世紀にも渡って石灰岩を切り出してきた、数多く残る石切場跡を貯蔵庫として使っている。
  
  生産量
 32,316hl (1,285ha) 
      
      
      
  
  Cabernet de Saumur カベルネ・ソーミュール 
  
      このACは、カベルネ種から造られる辛口又は半甘口の<ロゼ>。
      酸味のバランスが清涼感を与える爽やかな若飲みタイプ。中には長寿なものもある。
      プリムール(Primeur-新酒)も認められている。
  
  生産量
  3,437hl (55ha)