初夏から盛夏に掛けて、伸びすぎた枝の先端を摘んだり、多すぎる葉を整理する摘芯作業がある。養分の消費を無駄なく使わせるためである。
また、養分の分散を避け、品質の向上を計るため、天候と生育状態をみながら、余分な房を取り除く摘房作業をも行う。
雑草を除き、土が堅くなるのを防ぐため畑を耕す中耕作業もこの時期に行われる。
結実したブドウは、日に日に大きくなって行く、盛夏を過ぎる頃、果実は見た目でもその中身が大きくなって行く。
それまで緑色で硬かった果実が水々しく弾力性を持ち、白ブドウでは果皮を通して種子が透き通って見える黄金色に、黒ぶどうでは果皮の着色が始まって深い紫の色を帯びてくる。