オーストラリアの大手ワインメーカーの多くは、本拠地外の産地(州)の原料葡萄や果汁を運び込んでワインをも造っているが、(葡萄産地にワイナリーを設けているメーカーもある)
当サイトでは、日本にワインを輸出しているワイナリーを中心に、本ページとその本拠地に従い、4州にページ分けした。
1974年ドン・ルイスが23歳という若さで2代目ワインメーカーを引継ぎ、以来飛躍的に発展し、多くの品評会で賞をえた。「トーマス・ミチェル」シリーズは、コストパフォーマンスがよく親しみ易い。「セントラル・ヴィクトリア」は上級品シリーズ。
この地は、19世紀のイギリスの探検家トーマス ミッチェルがシドニー~メルボルン間900kmを踏破した際に、ゴウルバーン川を渡河した場所で、後に、ミッチェルズ・タウンと呼ぶようになる。ワイナリー名はそれに因む。
現在、Lion Nathan(ライオン・ネイサン)の傘下の中核ワイナリー。
(ライオン・ネイサンは、ワイン売上げ7位の大手で、キリンが所有している)
フィロキセラ以前は英国にも輸出され、国内外で高い評価を受けていたが、フィロキセラの影響で生産は半減、往時の面影を失い、所有者も交代した。再建の努力が実ったのは1925 年レナルド・ピューブリックがオーナーになってからで、以来3代に渡り、伝統的手法で良質なワインを造り続けている。
『タビルク』は世界最大のマルサンヌの生産者。1953 年エリザベス女王がオーストラリアを訪問した時、マルサンヌ種のワインが供された。その後英国下院のワインリストに名を連ねている。
常に時代の先端を走り、1970年代に他に先駆けて海外市場に進出。今では販売量でオーストラリアで10位。
本拠地はミラワにあるが、冷涼なキング・ヴァレーを開発した先駆者でもある。
ワインは、どんな品種でも造っていないものは無いほどの品揃え。「PATRICIA-パトリシア」が同社最上級のシリーズ。
畑はヴィクトリア北東部の、花崗岩と海底堆積物から生成された土壌を持つBeechworth(ピーチワース地区)にあるが、常識外の南斜面に畑は造られている。(ピーチワース地区の殆どの畑は日当たりのいい北向き斜面にある)
その畑のシャルドネで造るワインは、ムルソーに似たクリーミーで香しい贅沢な白で高い評価を受けている。また、風格のあるシラーズや華やかで香り豊かなピノ・ノワールも造っている。
「SALINGER (サリンジャー・スパークリング))」と赤の「SHOW (ショー・スパークリング・シラーズ)」が有名であるが、「St Peters(セント・ピ-ターズ・シラーズ)」はこの地域最高の非発泡の赤で、飲み易い上に長寿でもある
エレガントなピノ・ノワールで知られているが、ヤラ・ヴァレーの栽培主品種・ソヴィニョン・ブランで造るワインは、香り高く、みずみずしい爽快な味わいで、コスト・パフォーマンスにも優れ、人気は高い。
現在、Foster’s Group(フォスターグループ)の一員であるが、ワイン造りの姿勢は変わらず、そのラインアップは、単一品種のリースナブルワインが多くを占めている。
しかし、ハリディ自身は、現在もワイン・メーキングの一員として深く関わっている。
1998年、ペタルマのブライアン・クローザーによって友好的買収が行なわれた結果、現在、Lion Nathan(ライオン・ネイサン)の一員であるが、時にクラマラス、時にさわやかなそのワインのスタイルは変わっていない。
フィリップ・ショーンズは、畑を造り上げるまではキャラバン・カーに住み、最初のワインを売るまでに12年掛かったと言うエピソードを持つ。
エレガントなピノ・ノワール、シャルドネ、発泡ワインで一躍注目を浴びた。